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そしてもうひとつ、膠原病の一種「全身性エリテマトーデス」という病気の予備軍でもあります。
全身の臓器に原因不明の炎症が起こる、自己免疫疾患の一種である。膠原病の1つとして分類されている。
全身性は文字通り体中どこにでも症状が起こることを意味し、エリテマトーデスは紅斑(エリテマ)症を意味し、本疾患に特徴的に生じる皮疹に由来する。
あくまで予備軍で発病はしていなかったのですが、通院している病院からは絶対に妊娠してはいけないと言われていました。妊娠をきっかけに発病してしまう事が非常に多いからだそうです。
交際中に二つの病気の事が分かり、奥さんからは、子供は望めないから結婚はしない方がいい、と別れを切り出されました。
私の事が嫌いになったのなら仕方ないですが、子どもが望めないから別れるというのは納得できなかったし、二人で仲良く生きていけばそれでいいと思っていたので、結婚しました。
納得して結婚したつもりでしたが、誰よりも奥さん本人が、子供を諦める事ができませんでした。
丁度その頃、膠原病の病院が遠いので、近くで診てくれる病院を見つけて、新しい先生に観てもらう事になったのですが、その事を相談したら妊娠してもいいんだよ、と優しく言ってくれたのです。
たしかに妊娠出産すれば発病してしまうかもしれない。でも発病しない事が幸せで、妊娠しない事が幸せとは私は思わない。
医者の立場としては発病を誘発するような事を薦めるべきではないのだけれど、女性が結婚して子供を望むは当然の事。その人生の邪魔を医者がするべきじゃないと私は思う。
もちろん出来る限り発病しないように診ていくし、発病しても私がしっかりサポートしてあげるから、安心しなさい。
こんな優しい言葉をかけてくれて、夫婦でちょっと泣けてきました。
こうして私たち夫婦は不妊治療を始めたのでした。