男の育児道 トップ > 不妊治療 > 不妊治療から妊娠 > どん底から希望の兆し
奥さんの精神状態は体外受精をする前よりも酷くなってしまいました。
治療に関してはまた休止しました。体外受精は高額なので、費用の面での問題もありましたが、それ以上に奥さんの精神面をフォローする事が何よりも大事でした。
一番酷い時期は「もう生きていてもしょうがない」そんな事を口にしていました。
一緒に旅行に行ったり、テニスを始めたりとなるべく気が紛れるよう努めました。1ヶ月、2ヶ月と経つにつれ少しずつ元気を取り戻してきている感じはしましたが、良くなったり、悪くなったりを繰り返す感じで、精神安定剤もかかせず、これから子作りはどうするのかという結論も出せないまま数カ月が過ぎていきました。
そんな中、私たち夫婦の癒しとなって現れたのが愛犬モカでした。
私たちが住んでいたマンションは、それまではペットの飼育は禁止だったのですが、突然ペットオーケーのお知らせが届いたのです。もともと犬の大好きな奥さんは本当に喜びました。
アニマルセラピーなんて言葉がありますが、本当にモカのおかげで奥さんが元気に明るくなっていくのが分かりました。
我が家にきたばかりの頃のモカです。モカは私たちにとって救世主のような存在です。