男の育児道 トップ > 不妊治療 > 不妊治療から妊娠 > 一念発起で退職そして独立
奥さんは精神安定剤なしでは眠れない状態にまで陥っていました。
夫として何かしてあげられる事はないのか。いろいろと考えて実行してみましたが、どれも上手くいきませんでした。それどころか逆効果で、徐々に奥さんは私との会話を拒否するようになってしまいました。
自分の殻に閉じこもり、私を必要としなくなりました。何も言えない、何もできない。必要とされないなら、一緒にいる理由なんてないじゃないか。私の頭に「離婚」の二文字が、かすめました。
でも離婚したら、不妊症という病気に負けてしまうようで嫌でしたし、何より離婚という選択肢は私自身が傷つかないように逃げる方便のような気がして考え直しました。
そしてもう一度自分に出来る事はないか考えました。
私が出した結論は、出来る限り奥さんと一緒にいるという事でした。不妊治療を再開しようがしまいが、子供ができようができまいが、どちらでもいい。とにかく一緒にいる。
それでどう進展するか保証はありません。でも出来る限りの事はやってやろうと思いました。
私は会社を退職し、フリーランス(個人事業主)として独立し、自宅で仕事をするようにしました。かなり急な話で、会社や上司に迷惑をかけましたし、そもそもフリーランスでやれる保証もありませんでしたが、上司のサポートのおかげでなんとか失業しないで済みました。