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フリーランスになって10年目を迎えるので、今までを振り返ってみる

再始動のあいさつでも触れましたが、今年の4月で私はフリーランス10周年を迎える事になります。

節目という事もあるのでお祝いムードかと思われるかもしれませんが、全然そんな事はありません。

10年も続けられたことが、信じられません。山あり谷あり、、、ああ、谷の方が多いかなww

この十年を振り返ってみたいと思います。

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順風満帆だった最初の3〜4年

私の場合、退職した会社から仕事を受注するという形で独立しました。社員から外注に変わったわけです。

退職後にすぐに仕事をいただける確約を取り付けたうえでの独立。

業務は写真をキレイに補正するレタッチ。退職した会社の前に勤めていた会社でレタッチ業務を学び、その技術には自信がありました。まさに順風満帆でした。

しかし今になって振り返れば、この時の私は完全に調子に乗っていました。

レタッチというニッチな業務でライバルが少ない事にあぐらをかき、レタッチの技術の向上を怠っていました。

そしてレタッチという業務はいつまでも続くと高を括り、新しいスキルの習得、新しい業務の開拓を怠っていました。

チャンスはチャンスの顔をしてやってこない。ピンチはピンチの顔をしてやってこない。有頂天だったこの時期、ピンチは確実に近づいていたのでした。

下がり続ける単価

レタッチの業務は1枚いくらの単価制。この単価が年々下がっていきました。クライアントとなった退職先の会社の業績が伸び悩んでいる事から、コストカットの必要が出てきました。

またライバルは少ないと言っても他に私のようにレタッチ業務を行う外注先が他にもいました。お互いに仕事が欲しいので、質と納期、そして最後には当然価格競争となっていきます。

段階的に単価は下がりましたが、それでもまだ生活できない状況ではありませんでした。

しかしついに、生活できなくなるレベルの大幅なコストダウンが提示されました。

私はこの時、判断を誤りました。感情的になって、その価格では受けられないとレタッチの業務から一切手を引いてしまいました。

今思えば、どんなに安くても仕事を受けて、その上で次の業務の開拓に時間を割くべきでした。メインの仕事を失い、月の収入は私のお小遣い程度になってしまいました。

もがき足掻いた果てに

収入は激減しましたが、その代わり時間だけはいくらでもあったので、今の自分にできることでビジネスにできる事はないか模索しました。

Webデザイン、コーディング、アフィリエイト、レタッチ業務の個人向けサービスなどなど。

単発でチョロチョロと収入にはなりましたが、生活の柱にできるほどではありませんでした。

この時になって、はじめて自分はフリーランスとして必要なスキルを持っていない事を思い知りました。フリーランスは技術だけを持っていても駄目なんだと。社長(経営者)としての経営判断、経営方針が立てられない。営業マンのように仕事を取ってくる話術も人脈も持っていない。

レタッチのスキル。ただそれだけで調子に乗ってフリーランスになってしまった。

しかもそのレタッチのスキルも、今となってはソフトの向上で誰でも簡単に補正できる時代になってしまい、ニーズが減ってしまいました。

それでも家族を養っていかなくてはいけません。

フリーランスの廃業、異業種への転職という選択肢を持ちつつ、もがき足掻いている所に、とんでもないチャンスがやってきました。

きっかけはSNSでの軽い気持ちのレスから始まった

運が良かったとして言いようがありません。

SNSでの、とある方のコメントに何気なく、軽い気持ちでレスをした事がきっかけで、少額ながらもお仕事をいただける事になりました。

一つ一つは小さい簡単な作業でしたが「それならこれはできる?」「こういう仕事もあるけどやる?」と、どんどん仕事を振っていただけるようになりました。

その時はとにかく必至でした。未経験の業務にも「できるできない」ではなく、まずはやってみるという精神で、挑戦してみました。求められる声になんとか答えようと頑張りました。

結果、気が付くと主軸となる大きな業務になっていました。おかげでフリーランスを廃業せずに続けられるようになりました。

壁にぶつかる

新しいことに挑戦し続けましたが、ある所で壁にぶつかりました。今までは新しい未経験の業務といっても、基本は自分の手を動かす仕事、自分個人の能力で成否が決まりました。

しかし他のスタッフとチームを組み、自らが手を動かすのではなく、自分は考えて、チームを動かすといういわゆる管理職的な役割についた時、私はつまづきました。

昔から上下関係が嫌いで、チームプレーが苦手でした。

サラリーマンの時代から、人に任せるくらいなら自分でやった方が早いと考え、人に仕事を振るという事ができない人間でした。そして組織の中での人間関係も苦手で、人付き合いは極力避けてきた人間でした。

業務が大幅に変わっただけでなく、組織も変わり人間関係も大幅に変わりました。

そんな中、思うような結果が出せず、空回りし続け、気が付くと精神的にまいってしまいました。

夜は眠れず、家族の話が頭に入らず、次に何をしたらいいのか、かなり長いこと考えないと出てこないといった状態が続き、お休みをいただく事になりました。

心療内科に通いつつ、仕事の量をセーブしながら少しづつ復帰していきました。

精神的な部分では、かなり落ち着き、現在に至ります。

これからどうするのか

振り返ってみて、思い知るのは、私はただ単に「運がよかっただけ」そして「周りの人に恵まれていただけ」という事。フリーランスになれる力などまったくないまま、たまたま運良く10年来れてしまっただけなんだと。

今現在、平穏無事かというとそうでもありません。

このブログを再開させた理由も、これからの11年目をどうしていくか、という事を考えていく為、また今の自分の思いを発信していく為のものとして活用したいという考えから来ています。

10年という月日で積み上げたものがあるかと言われると、胸を張って言い切れるものがない状況。

何でもやりますと、聞こえはいいものの、それは広く浅く、それなりにできるというレベルばかり。

これからどうしていったらいいのか。今年に入っていろいろと新しく始めた事もあり、また、かつて途中で挫折した 事を再開し継続している最中ではありますが、それがいつ実を結ぶのか。

全く分かりませんが、今のこの状況を与えてくれる全ての人達に感謝をし、新しい事に挑戦していけたらいいなと考えています。

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日時: 2015年03月06日 08:06 :フリーランス個人事業主日記日記10年目

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管理人紹介

サムリ。1974年4月生まれ、東京都出身、埼玉県在住。二児の父。フリーランス。

DTP関連会社でスキャナー&レタッチャーを経験後、WEBコンテンツ配信会社に転職。数年後の2005年に退職し、フリーランス(個人事業主)として独立。在宅ワーカーとして活動中。詳しいプロフィールはこちら

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