一人で仕事をする「孤独」について考えてみる
フリーランスには上司も部下も同僚もいません。基本的には一人で仕事をしていく事になります。この一人であるという事について考えてみたいと思います。
スポンサードリンク
一人である事のメリット
仕事のペースを邪魔される事がない
サラリーマン時代、何度も会議というのものに参加してきましたが、その多くはただおしゃべりするだけで、結論がでる事のない、ただ時間だけを浪費するだけの不毛なものばかりでした。
現場を知る直属の上司は違いましたが、その上のお偉いさん達は、私達から不毛な会議で時間を奪っておいて、作業を早めろ、結果を出せ、とよく詰め寄ってきたものでした。
フリーランスにはこのような不毛な会議が存在しません。上司や部下、同僚からの内線もありません。仕事のリズムやペースを邪魔される事なく、集中する事ができます。
人間関係のストレスが少ない
仕事のストレスとは、人間関係のストレスと言い切っていいかもしれません。日々の作業そのものよりも、上司からの重圧、部下からの突き上げ、同僚との競争に神経をすり減らしてしまっている人も多いと思います。
クライアントとの関係があるので、人間関係のストレスがまったくないとは言いませんが、サラリーマンと比べれば、フリーランスは人間関係で悩むことは少ないと思います。
自由なスタイルで働く事ができる
人の目も、人の評価も気にする必要がありません。成果、結果を出せばいいので、それまでの過程である働き方はまったくの自由です。
寝て起きて、パジャマのまま仕事をしても問題ありませんし、好きな音楽をかけても誰にも文句は言われません。ノマドという言葉がありますが、ノートパソコンがあれば、自宅を飛び出して、ファミレスや喫茶店などで仕事をする事も可能です。
生活が昼夜逆転しても、クライアントからの納期を守れれば、問題ありません。
一人である事のデメリット
相談する相手がいない
順風満帆な時は一人の方がいいかもしれません。しかし仕事でミスをしてしまった時、慰めてくれる同僚はいません。ストレスが貯まってイライラしている時に愚痴を聞いてくれる部下もいません。仕事に行き詰まった時に相談できる上司がいません。
トラブルがあった時は一人でいるという事は非常に心細いものですね。
仕事の話をしながらお酒を飲むというは非常に楽しいものですが、一人で仕事をしているフリーランスは飲み会の機会が減ります。これも寂しいものです。
情報を共有し、理解しあえる同じ立場のフリーランスの同志や、友人との交流を大事にする事が必要かもしれません。
人と会わなくなる生活
ネットのおかげで、直接人と会わなくても、仕事を獲得し、納品し、ギャラをもらえる事が可能になりました。その結果、まったく人と会わなくなるという事が起こりえます。
私も一時期、会って話をするのは奥さんだけで、ひきこもりとほとんど変わらない生活を送っていた時期がありました。奥さんがいただけマシかもしれません。
独り身のフリーランスは孤独に絶えられなくなるケースも少なくありません。仕事がない、ギャラが少ないという理由ではなく、一人が寂しい、人と接しながら仕事がしたいという欲求によってフリーランスを廃業し、会社員にもどる人もいます。
また人と会わなくなると、人との接し方を忘れてしまう事に驚きます。久しぶりに人と会って、軽いコミュ障になっている自分に気が付きました。
不安との戦いで精神的に参ってしまう事も
指示を出してくれる人もいませんし、相談できる人もいません。全部を一人で考えて、決断しなければなりません。
精神的にギリギリな所まで追い詰められてしまう事もあります。私も仕事がうまく行かず、ギャラも思うように上がらないという時期があり、精神的に参ってしまい、一時期休暇を取り心療内科に通いました。
一人でやっていくという事は、精神的にタフでないといけないという事を思い知りました。
まとめ
一人である気楽さは、全て一人で決断し、また一人である事に耐える事ができて、はじめて獲得できるものだという事を痛感しています。
スポンサードリンク
日時: 2008年03月04日 18:09 :フリーランス > 個人事業主になる方法 > 良い点、悪い点
この記事がお役に立てましたら、是非お友達にも教えてあげてください。下記の各ボタンをクリックすると、Facebook、TwitterなどのSNSで紹介する事ができます。
多くの人に読んでもらえると、更新を頑張る励みになります。よろしくお願いします!