フリーランスを目指す事となった最大の理由
フリーランス(個人事業主)になるという目的も結論も出てはいませんでしたが、サラリーマンのままではいけない、なんとかしないといけないと考えたのは、奥さんの事でした。
奥さんは多くの病気を抱え、心身共に参っていました。
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膠原病「全身性エリテマトーデス」
奥さんは普通に生活し、普通に仕事をしています。一見病気をしているようには見えません。しかし定期的に通院し血液検査を続けている状態です。普通に生活ができるといっても、直射日光と寒さを極力さけるように努めながら生活をしていかないといけません。
奥さんは膠原病「全身性エリテマトーデス」という病気の予備軍です。
まだ発症はしていないので深刻になる必要はないのですが、お医者さん曰く、現在発症と認めるまでに至らない状態を保てている理由が分らないので、いつ発症してしまうかも分らないのだというのです。
普段の生活で一番気をつけないといけないのが『ストレス』です。肉体的にも精神的にも「ストレス」を強く感じる事が発症を招く可能性に繋がります。奥さんにとっては直射日光も寒さも肉体的な「ストレス」になるのです。
そして一番のストレスは妊娠を禁じられていた事でした。
妊娠そして出産がトリガーになって、発病してしまうリスクが一気に高まる事から、医者から絶対に妊娠してはいけないと強く言われていました。
子供が好き、早く欲しいと思っていた奥さんにとってそれは苦痛以外の何ものでもありませんでした。
病院を変えて信頼できる先生に出会う
どうしても子供が諦められなかった奥さんは、子供を授かる道はないか、病院を変えました。
そこで運良く、信頼できる先生に出会うことができました。
「病気を理由に、子供を授かる幸せを奪う権利は医者にはないよ。発病するかしないかは私にも分からない。でも発病しても、上手に病気と付き合っていく方法はあるし、そうやって子供を育てたお母さんたちを何人も見守ってきたから、安心してください。一緒に頑張っていきましょう。」
病気のことだけではなく、患者の心まで配慮して考えてくれる素晴らしい方でした。
その先生のバックアップの元、子作りに励む事となったのですが、そこからまた別の問題が出てきたのでした。
不妊症
不妊専門外来に通いましたが、子供を授かることがまったくできませんでした。
不妊治療は、タイミング療法から、人工授精、体外受精へとステップアップしていきましたが、駄目でした。その間、周りの友達からは、妊娠した、子供が生まれたと、幸せなニュースが飛び込んできました。
周りの人に子供ができて、自分達にだけできない。悔しくて、悲しくて、友達の幸せを心から喜ぶことができなくなった自分の心が許せないと、奥さんは自分を責めました。
いつしか奥さんは精神的に参ってしまい、ふさぎこんでしまようになりました。
頭をよぎる離婚の二文字
安定剤や睡眠導入剤を飲まないと、眠れないよう状態にまでなってしまい、不妊治療どころの話ではありませんでした。
夫婦の会話も少なくなり、奥さんにはおかしな行動が目立つようになりました。突然薬を大量に飲んでしまったり、どこかにいなくなってしまったり。
奥さんは生きる気力を失っていました。
どうする事もできない状態が続き、私の頭の中で、離婚の二文字がフッと浮かびました。もう駄目なのかな?何もしてあげられないのかな?
でもお互いに嫌いになったわけでもないのに離婚するのは納得がいきませんでした。病気に負けてしまったようで、許せませんでした。
なんとかしよう。でも何をどうしたらいいのだろう。
とりあえず、今はおかしな行動を取らないよう、万が一の事にならないよう、できるだけ奥さんの側にいるようにしよう。まずは、まずはそこから。
でもその為にはサラリーマンとして働いている今の状況をなんとかしないといけない。
休職?転職?
どうしたら?どうしたらいいか?
その結果、導き出されたのが在宅ワーカーになるという事、すわなちフリーランスになるという事でした。
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日時: 2006年02月20日 09:57 :フリーランス > 個人事業主になる方法 > 私の独立体験談
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