開業前に必ず確認しておきたい仕事と資金の確保について
会社を退職する前に、仕事を確保せず、ゼロから開業する事がなぜ危険なのか?
仕事がいつ受注できるか保証がないからという理由もありますが、受注できたとしてもフリーランスへの支払い方法が、一般的なサラリーマンとは異なる為、注意が必要だからです。
ここでは開業前に確保してしておきたい、仕事と資金について解説していきます。
スポンサードリンク
フリーランスは月末締めの翌々月払い
一般的にフリーランスへの支払いの流れは、月末締めの翌々月払いとなっています。
そう、最初の仕事を受注しその月に納品を完了し、請求書を送っても、振り込まれるのは翌々月の月末という事になるのです。その間、当然収入はありません。しかもです。受注した仕事が当月に納品できるとは限りません。
請求書とは、仕事を納品し完結した状態になってはじめて作成し送れるものです。納品がずれこめて、請求書を出すことすらできません。そうなれば、仕事にありつけたとしても、一向に収入が入ってこないという事態も十分に考えられるのです。
しかも退職後すぐ、順調に仕事がもらえとしても、このように収入の空白期間が生まれる可能性があるわけで、これがいつになっても仕事にありつけない状態が続いたら、どれだけの期間無収入となるか、まったく分かりません。
理想的な退職と開業の形とは?
やはり会社を退職する前の段階で、個人事業主として仕事を受注できる仕組みをしっかり作っておく事が重要になります。
会社員として得た人間関係やツテなどは最大限に活用すべきでしょう。
退職する会社から仕事がもらえるかもしれません。もしかしたら取引先から仕事がもらえるかもしれません。大っぴらに話せる話ではありませんが、退職する前の根回しによって開業後の受注がスムーズに進む可能性があります。
また事前に開業して、週末起業として活動しておくのもオススメです。
サラリーマンのままでもフリーランスになれるって知っていましたか?週末起業という考え方 - フリーランスとは一体何か? - 個人事業主になる方法
何も急に会社を退職する必要はありません。実はサラリーマンのままでもフリーランス(個人事業主)になる事は可能なのです。ここでは個人事業主としての副業、そして週末起業について考えてみたいと思います。
サイドビジネスとして、ビジネスを構築し、大きくしていける見込みができたタイミングで退職というのも良いでしょう。
それでもゼロから出発する人に必要な資金とは?
それでも、退職し開業してから、ゼロから仕事を探すんだ!という人は、せめて仕事が受注できるまでの間、生活出来るだけの資金だけでも確保しておいてください。
最低でも半年は無収入でも生活できるだけの資金が必要だと考えます。もしかしたら1年分が必要になる可能性もあります。仕事が見つからない限りは貯金を切り崩す事になるので、多ければ多いほど良いでしょう。
仕事が確保できない人は、代わりに資金を確保ですね。
管理人の場合
私の場合は、働いていた会社から退職後に外注として仕事をもらう事が前提で、フリーランスになることを考えていました。
在職中に、外注として仕事をもらう交渉と、退職の話を平行して進めていました。今思えば、かなり危険な賭けで、たまたまその時の会社の情勢と上手く、かみ合ったから成功したようなもので、ヘタをすればクビを切られて仕事ももらえず、という最悪の事態もあり得えました。
運が良かったというのと、上司に恵まれていたというのが大きかったと思います。結果的には、退職願を提出し受理される前に、フリーランスとしての仕事の確保に成功しました。
まとめ
- フリーランスへの支払い方法は一般的は月末締めの翌々月払い。仕事が1ヶ月で終わらなければ、請求書を出すことすら伸びていき、無収入の状態が続いていきます。
- やはり退職前に仕事のあてを構築しておく事が重要だと思います。
- どうしても退職後にゼロから仕事を探すという人は、せめて無収入期間を乗り切るために、半年から1年分の生活資金を確保してから開業してください。
スポンサードリンク
日時: 2006年02月11日 12:54 :フリーランス > 個人事業主になる方法 > 開業までの準備
開業までの準備
- 開業前に必ず確認しておきたい仕事と資金の確保について
- 辞め方って重要だ!円満退社を強くすすめる理由とは?
- 退職願と退職届の違いは?退職願の書き方って?トラブルにならないための正しい書き方を解説します
- 退職後に急いで手続き!一度で済ませたい国民年金と国民健康保険への切替
- ビックリするほど簡単!開業届「個人事業の開廃業等届出書」の記入と提出について
- 開業届けとセットがオススメ!所得税の青色申告承認申請書を提出して勇気を持って青色申告デビューをしよう
- 丸印?角印?どれを揃えたらいいの?フリーランスに必要な印鑑(ハンコ)について徹底解説
- 覚えてくれる!仕事がもらえる!フリーランスとして効果的な名刺の作り方
- 屋号付きで作る事ができる!?フリーランス専用の銀行口座を開設する方法
- 開業直後では作りにくい?個人事業主専用で作っておきたいオススメのクレジットカードはどこ?
- 名刺よりも先に立ち上げておきたい!独自ドメインの取得とレンタルサーバーの契約
この記事がお役に立てましたら、是非お友達にも教えてあげてください。下記の各ボタンをクリックすると、Facebook、TwitterなどのSNSで紹介する事ができます。
多くの人に読んでもらえると、更新を頑張る励みになります。よろしくお願いします!