敷金?礼金?仲介手数料?賃貸契約を安く抑える為に把握しておきたい6つの項目
一人暮らしの準備として一番大きな出費となるのが「賃貸契約」にかかる費用です。その金額は家賃1ヶ月分の5〜6倍はかかると言われています。ちょっと高いですよね。
この「賃貸契約」の費用を少しでも安く抑えるにはどうしたらよいのでしょうか?
まず「賃貸契約」にはどのような項目があるのか、なぜお金がかかるのかをまず理解し、それぞれの項目で安く抑える為のポイントを紹介します。
手付金
前金、預り金とも言います。実際に契約する前に、他の人にその物件を取られないように、確保してもらう為の費用です。
相場は1万円前後で考えておいてください。物件巡りをする時に用意しておきましょう。
実際の契約にかかる費用に、手付金を差し引いた金額を支払う形になります。また契約しない場合は、手付金は全額戻ってくるので安心してください。
ただし手付金を送金してもらう場合は、送金手数料が発生するので、本当に契約したいと思った時以外は手付金は支払わないようにしましょう。
家賃
家賃の支払いは前払いが基本となっているので、賃貸契約時に支払いを行う事になりますが、前払いする家賃には二種類あります。
日払い家賃
日払い家賃とは、契約後の入居日から当月末までの家賃を日割りで支払うものです。
例えば、3月15日に契約し、翌日の3月16日に入居する場合は、3月16日から3月31日までの16日分の家賃を日割りで計算した「日払い家賃」が契約時にかかります。
前家賃
前家賃とは契約日の翌月分の家賃の事で、まるまる1ヶ月分を支払う事になります。
例えば、3月15日に契約し、翌日の3月16日に入居する場合は、さきほど説明した「日払い家賃」と一緒に4月1日から4月30日までの1ヶ月分の「前家賃」を契約時に支払う事になります。
賃貸契約時の総額を少しでも抑えたい時は、入居日を出来る限り月末に近づけた方が、日払い家賃が少なくてすみます。
またこれから解説する敷金や礼金、仲介手数料は、家賃が基本となります。1ヶ月分の家賃×何ヶ月分という計算になるので、家賃が安ければ安いほど、賃貸契約の総額は安く抑えられます。
共益費
家賃とは別項目ですが、家賃と一緒にまとめて支払う事になるのが共益費です。
共益費とは、マンションなどで他の住人と共有する部分の管理費や維持費の事で、具体的には廊下や階段の清掃費、蛍光灯の代金と電気代、そしてエレベーターの電気代などを指します。
一見、家賃とは別の費用が発生して面倒とか、余計な出費だと不快に感じる人もいるかもしれませんが、共益費を家賃に含めてまとめている場合よりも、敷金や礼金、仲介手数料は安く抑える事ができるので、むしろ良心的といえるでしょう。
家賃は値引き交渉ができる
家賃は契約前に値引き交渉が可能な場合があります。
全ての物件に当てはまるわけではありませんが、1,000円、2,000円レベルであれば、仲介業者から大家さんに連絡をとってもらい、交渉してもらう事ができます。
筆者は実際に、仲介業者に相談して値引きをしてもらった経験があります。
仲介業者さんと大家さんの信頼関係がしっかりしている場合や、大家さんが良心的であったり、あるいは部屋が埋まらず困っているなどの理由があれば、値引きが成功する可能性は充分にあります。
契約時の家賃を安くするポイント
- 家賃は値引き交渉ができる。駄目もとで相談してみよう。
- 損をするわけではないが、契約時のお金を少しでも減らしたい時は、日割り家賃を少なくできる月末に契約しよう。
敷金と礼金
敷金
敷金とは退居時に、大家さんが部屋を元の状態にする為に、掃除や修繕に使用するお金です。
日頃から綺麗に部屋を使い、退去時に綺麗に掃除する事で、戻ってくる金額が増える場合があります。
退去時の部屋の状況や、大家さんの方針によっては、敷金が全額戻ってくるケースもあるようですが、逆にどんなに掃除をして綺麗な状態で退居しても、1円も戻ってこないという事もあるようです。
礼金
言葉の通り「お礼」を意味し「貸してくれてありがとう」という名目で渡すのが礼金です。礼金は、敷金と違い戻ってくる事はありません。
敷金と礼金の相場
敷金と礼金はそれぞれ、家賃何ヶ月分という形で計算されます。相場はそれぞれ、1ヶ月分から2ヶ月分ですが、人気物件や優良物件の場合は3ヶ月分かかる場合もあります。
ペット飼育が可となっている物件は敷金、礼金共に高めに設定されているケースが多いようです。
敷金礼金0円には理由がある
物件には敷金と礼金が0円というものもありますが、賃貸契約時のお金が安く抑えられるからといって安易に飛びつくのは危険です。
礼金が0円というのは良心的かもしれませんが、敷金が0円の場合、退去時にクリーニング代と称して別途請求されるケースもあるようなので、0円という安さに惑わされず、退去時のクリーニング代の有無をしっかり確認しておくとよいでしょう。
敷金と礼金のポイント
- 安いからといって敷金礼金0円に安易に飛びつくのは危険。
仲介手数料
仲介手数料とは?
仲介業者が大家と契約者の間に入って、契約を行う場合「仲介手数料」がかかります。
仲介手数料の相場は、半月分から1ヶ月分で、最近の流れとしては半月分というのが主流になっているようです。
仲介手数料を安くするポイント
- 大手の仲介業者ではなく、地元の大家さん直営の不動産屋さんで契約すると仲介手数料を0円にできる可能性があります。
連帯保証人代行費用
連帯保証人代行費用とは?
通常、賃貸契約には保証人が必要となりますが、保証人代行会社に保証金を支払う形で、保証人不要で契約を進める場合があります。
保証人代行は大家さんにとってメリットのあるシステムで、保証人を用意できる人にとっては余計な出費でしかありません。
両親などに保証人を頼む事ができるのであれば、保証人代行なしで契約したい所ですが、しかし業者によっては保証人代行でしか契約しないという所もあるようです。
連帯保証人代行費用を払わずに契約できるか?
オプションとして保証人が用意できない人の為に用意しているケースもあるので、保証人が用意できる人は、まずはその旨を伝えて、保証人代行なしで契約できないか相談しみてると良いでしょう。
火災保険料
火災保険料は加入しないといけない?
火災保険料は、建物ではなく部屋の中の家財の補償がメインとなっています。
他に地震保険や、建物オーナーに補償する「借家人賠償責任補償」や他の住人や近隣の人に補償する「個人賠償責任補償」が含まれています。
自分は絶対に火事なんて出さないと思っても、隣の部屋や建物から発生した火事が自分の部屋まで燃え移ってしまうというケースも充分にありえます。
実はその場合、火事を起こした相手に対して賠償請求ができません。(民法特別法、失火責任法といいます。)
自分の家財は、自分で火災保険をかけておかないといけないのです。
相場としては2年契約で2万円前後となっています。
火災保険を安くする方法はある?
万が一の事を考えた場合、加入しないという選択肢はありえませんし、もしも加入を拒否した場合、賃貸契約できない可能性が高いです。
ただ不動産業者が薦める火災保険である必要はありません。
借家人賠償責任補償や個人賠償責任補償など、補償内容と補償金額が不動産業者の希望と合ってさえいれば、家財保険の補償金額を調節して、個人的に火災保険に加入して安く抑える事は、法的には可能です。
一人暮らしの費用「賃貸契約」まとめ
- 賃貸契約には「家賃の前払い」「敷金」「礼金」「仲介手数料」「火災保険」そして場合によっては「連帯保証人代行費用」がかかります。
- 賃貸契約にかかる費用の相場は、敷金礼金の内容で前後しますが、だいたい家賃1ヶ月分の5倍〜6倍はかかると考えておくと良いでしょう。家賃が6万円であれば、30万〜36万円という事になります。
- しかもこれは賃貸契約のみの費用です。他に引越し費用や、生活用品を揃える為の準備費用もかかります。
日時: 2013年08月01日 07:47:男の節約道 > 節約術 > 一人暮らしの節約 > 費用
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