知らなかったでは済まされない！自賠責保険と任意保険の違いをしっかり把握していますか？

自動車の保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類がありますが、その具体的な違いについてちゃんと把握していますか？ここでは2つの保険の違いについて解説していきます。

事故を起こした相手が自賠責保険にしか入っていなかった

昔親戚が交通事故にあいました。幸いケガはなく、車の破損だけで済みました。

状況としては相手に過失があり、相手もそれを認めて車の修理を全額負担するという事で決着しそうだったのですが、なんと相手が加入していたのは「自賠責保険」のみ。しかも相手は自賠責保険で全額保障されると思い込んでいたのです。

最初の一覧に戻る

自賠責保険とは？

自賠責は強制保険

自賠責保険とは、正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といい。必ず入らないといけない強制保険となっています。

加入しないと罰則があり、加入しない状態で運転している事がわかると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられ、そして免許停止処分（違反点数6点）となります。また加入していても、自賠責証明書と車に置いていない場合は30万円以下の罰金が課せられます。

いつ保険料を納めるの？

自賠責保険料をいつ、いくら支払っているか自覚がない方もいるかもしれませんが、自賠責保険は車検の際に、車検料の中に含まれていて、2年に1度しっかりと納められています。普通車であれば2年に1度の車検時に、27,840円が保険料として納められています。

最初の一覧に戻る

自賠責保険の補償内容は？

自賠責保険の保障内容は以下となっています。以下は1人に対しての支払い額です。

• 死亡：3,000万円
• ケガ：120万円
• 後遺障害：70〜4,000万円

※後遺障害とは、神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合、常時介護：4,000万円（第1級）、随時介護：3,000万円（第2級） となり、それ以外の後遺障害は3,000万円（第1級）～75万円（第14級）となります。

以上です。自賠責保険が補償するのは「対人だけ、しかも相手方」だけです。対物と自分と自分の車に搭乗していた人、そして自分の車両については一切補償されません。

そう最初に紹介した事故を起こした相手は、自賠責保険で車の修理代が補償されると思い込んでいたようですが、まったくの誤りなのです。

事故を起こした相手は、保険で補償されないと知った途端にゴネてきましたが、結局、全て自己負担で修理代を出してもらって解決しました。しかし、一括で全額を出すことができず、分割払いとなりました。

最初の一覧に戻る

任意保険は自賠責を補う重要な保険

自賠責保険では補償されない「対物」「自分と搭乗者の死亡やケガ」「自分の車両の破損」これらを補償してくれるのが任意保険です。

しかし、それだけではありません。自賠責保険の保証対象となっている対人補償には上限があります。

この上限を超えた場合はやはり自己負担となります。万が一相手を死亡させてしまった場合、どんな相手でどんなケースでも必ず3,000万円の支払いで納得してもらえる保証はどこにもありません。ケガと一口に言っても、大きな手術を必要とするかもしれません。その場合、120万円で済む保証はどこにもありません。

相手方の対人補償についても自賠責保険だけでは安心とはいいきれません。任意保険で、全ての補償をカバーしておく事が重要になってきます。

任意保険は最近は、相手方の対人、対物保障は上限なしの「無制限」が基本となっています。

自分と搭乗者への補償には「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」「自損事故保険」などがあり、自分の車の補償には「車両保険」があります。

私はここで一括見積もりをして補償内容がしっかりしつつ安い保険を見つける事ができました。

最初の一覧に戻る

まとめ

• 自賠責保険だけで安心していた人がいた事を知り、本当に驚きました。
• 自賠責だけでは心許ありません。任意保険でしっかりと補償をカバーしましょう。